旅とプログラミングを少々

趣味に関する記録などをします。おそらくプログラミング入門に関しての内容を連ねていきます。

DIYソフトガレージの風対策

バイク用ソフトガレージの台風対策の計算

あれからバイクに結構はまり、中型バイクとスーパーカブの二台を所有している。雨ざらしで保管するのも自分が乗る時に汚れていてちょっと嫌だったのでガレージやカーポートを検討したのだが建蔽率の都合や値段を加味してドッペルギャンガーのテント状のソフトガレージを購入した。

https://www.doppelganger.jp/product/dcc538w-gy/ バイクガレージ 2500 ワイドという製品だ。

ソフトガレージで一番の問題となるのが風対策だ。まず風で受ける力を概算する。国交省の定める基準風速は東京都あたりで34m/s。高さはせいぜい1900mmで住宅街なので地表面粗度はIIIと考えて速度圧qは0.6 * (1.7 * (5/450) ^0.2) ^2 * 2 * 34 ^2 = 662 N/(m ^2)となる。

バイクガレージが風を最大に受けるのは横から見たサイズの板と考えて面積は4.75m2。テントガレージは密閉されていないので本当は風力の係数を考えなければならないだろうが、窓サイズとか風向きとかをいろいろ考えるのは難しいので密閉の垂直の壁とみなして風上の係数0.8で済ませると、662 * 4.75 * 0.8 = 2515N (≒251kgf) の風荷重に耐えなければならない。

単純にガレージを250kgで押されるのを床支柱の固定で押さえると考える。風荷重は短期荷重なので、コンクリに打ち付けるオールアンカーの引っ張り強度を見るとM8の35mm埋め込みのアンカー1本の耐荷重がちょうどそれより少し大きい。推奨の固定箇所4隅で片側からの荷重は2箇所の固定で引っ張ると考え、安全率2でM8のオールアンカーに結びつけて固定した。

最初の試算では玉かけのように安全率6とか10とかで考えていたのだが、M12~のアンカーを打ち込む必要があり穴が大きすぎてDIYではコンクリに穴を開けてられないのでそこは目をつぶる事にした。

これでも風力の係数等をさぼったり安全率も2であったりとDIYなので許してほしいぎりぎりの固定強度であり、世の中のソフトガレージの大半は風対策がより不十分な状態にあって危険だと思われる。